水虫に靴下は効果がありますか?について
水虫に靴下を履くことが良いとさせている一方、水虫に靴下は必ずしも効果があるものではないという意見が分裂しています。さてどちらの意見が、水虫治療に正しい知識になるのでしょうか。現在、水虫になっている方は水虫治療に、足蒸れ防止にと思考錯誤の治療を試みているかと思います。また水虫の家族感染を予防する方にとっては、靴下がどのくらい有効なのかという部分が気になる筈です。このサイトでは、水虫治療と水虫予防に効果があるとされる靴下についての話題を取上げています。
水虫に使用される靴下とは・・・・
水虫には靴下を履いていた方が良いか悪いかという意見は、これまで多くの専門家や医師の間でも意見が分裂していました。水虫に靴下は本当に有効な治療法または予防となるのでしょうか。当サイトでは、水虫に靴下を履くことを推奨する専門家の意見と、水虫に靴下は常時履く必要はないとする専門家の意見をそれぞれ掲載しました。あなたの水虫予防に効果的な靴下の履き方が、きっと見つかると思います。
まずはじめに水虫に効果的な靴下とはどのような形状の靴下をを差すのでしょうか。一般的には水虫に効果的な靴下の形状は5本指の靴下が良いとされています。以前にサラリーマンの足の蒸れや臭いを防止すると流行った「通勤快足」などという名前の靴下も、この5本指靴下の種類です。5本指の靴下は、見た目からもおわかりのように、手に使用する手袋と同じ5本指タイプの靴下となります。いまさら説明するまでもないでしょう。
水虫に靴下を推奨する意見
5本指の靴下が水虫対策用として優れていることは、足指の間は、皮膚が360度折れ曲がって接触しあうという少し特殊な構造をしている体の部位です。実はこのことが趾間(足指の間)に水虫ができる要因になっています。趾間は皮膚どおしが常に密着することから、湿気が高くアカが溜まりやすく、水虫菌や細菌が繁殖しやすい環境になっています。水虫菌を含んだ床に落ちているチリは、趾間に付着して水虫感染を引き起こす原因になると考えられます。このため保湿力が高い趾間が水虫の好発部位になっているのです。また水虫が相互感染を誘発する原因には、指と指とが直接触れ合うために水虫感染が拡大するとも言われています。5本指の靴下は、これら水虫の繁殖しやすい悪条件を改善してくれる靴下です。この5本指の靴下をはくと、指と指とが靴下によって分離します。また5本指の靴下の素材は、指の間の湿気を吸収して拡散するという効果を発揮します。趾間が乾燥する、というこの5本指の靴下の水虫に対する効果は、足全体が乾燥するということにも結びつくでしょう。よって水虫の人は、5本指靴下を履くことを推奨します。
水虫に靴下は推奨しない意見
全国の水虫患者に愛用されている5本指の靴下があります。水虫にこの靴下を履くという有効性はどのくらい効果があるのでしょうか。実は、水虫に靴下が有効だというはっきりしたデータはないようです。確かにこの5本指の靴下は、通常の靴下よりは効果があると思われますが、特別有効な効果が見込めるとまでは立証されていないということです。水虫に感染したり、拡大したりと悪化している多くの原因は靴にあります。靴は、足の空気の流れを遮断し、湿度の高い状態を作り出してしまうからです。水虫対策の基本は、通気性のよい履物をはくこが一番の基本対策です。この靴下に関しては、靴の対策をした後の対策といえるでしょう。全ての靴下が悪いという訳ではありませんが、靴下を履く場合には薄手の素材がおすすめです。メッシュまたはレースといった素材がそれにあたりますが、双方とも風通しがよく、隙間の多いものが最も適しているといえます。また5本足靴下の場合、指の間がふやけたりする趾間タイプの水虫には効果があると思いますが、靴下の素材が厚手であっては蒸れた状態が改善されないため水虫の繁殖を促進させることがあります。そのため現在、外用剤などで治療中の水虫患者の方は、家の中では裸足でいるのが最もよいでしょう。水虫菌でもある白癬菌は本来は弱い菌です。治療中の外用剤を塗っていれば皮膚表面の水虫菌は死滅して、素足で家の中を歩いても、家族への感染の心配はほとんどありません。このようなことから靴下は水虫対策に必ずしも有効な方法だとは言いがたいのです。
水虫と靴下の関係を総評
水虫に靴下が有効かそうでないかという意見をご紹介しましたが、水虫対策に靴下を履くということは、全てを否定しなくても良さそうな結果となりました。靴下を履くことを推奨しない意見をまとめたなかでも、靴下は適材適所で使用すれば効果があると言っています。つまり靴下の水虫に対する効力は、あなたが既に水虫感染者なのか否か、水虫の種類は「趾間型」なのか「角質増殖型」「爪水虫」なのか等、水虫の種類によって履き分ける必要があるのです。次のようにポイントを掲載しておきますので、水虫対策に靴下を利用する場合の参考にご覧ください。
■靴下はそれぞれの足指を分離するので趾間型水虫の拡大防止効果を発揮する
■靴下は厚手の素材ではなく、通気性の良い薄手の素材がおすすめ
■家族内感染の拡大を防止する場合、靴下は有効な手段となる
■現在塗り薬などで水虫を治療中の場合は、表面角質の水虫菌は死滅しているので素足でも良い
■水虫は靴下のみで対策をするのではなく、靴の通気性も視野に入れて対策をする
■床に付着した水虫菌の感染を防ぐために靴下は効果的な履物
■現在では水虫対策用とした5本指タイプの靴下が数多く販売されている
■靴下を履いて水虫を治療する場合、蒸れを防止するため、汗をかいたら交換する
以上が水虫対策に靴下を使用する最も効果的な使用法です。
水虫は世界共通の悩みです。感染した方も感染していない方も、生活レベルからの改善が必要とされますので、根気よく時間をかけながら、少しずつ水虫対策をしていくことが必要です。